葉酸はいつから摂取する?妊活期(妊娠期)と産後時期の特徴と注意点
妊活について調べると、必ずと言っていいほど目にする「葉酸」。
妊活期から継続して摂取することで、胎児の健康リスクを軽減できると言われています。
今回は妊活期・妊娠期・産後期を過ごす上で気を付けたいポイントや、いつから葉酸を摂取し始めるべきか、葉酸の効果を得るために必要な摂取期間について解説します。
目次
妊活期と産後期とは?
妊活期とは、子供を授かるための行動をしている時期を指します。排卵日に合わせてタイミングを取るだけでなく、いつ妊娠しても元気な赤ちゃんが産めるよう、バランスの良い食事や適度な運動など生活習慣を見直す時期でもあります。
産後期の中でも、出産後6週~8週間を産褥期(さんじょくき)と言います。妊娠や出産によって変化した母体を、妊娠前の状態へ戻すための期間です。この時期は安静にし、身体を休めることが大切です。
そもそも妊活とは?
「妊娠活動」の略語で、夫婦が子供を授かるために行う行動全般を指します。近年、晩婚化や不妊治療の進歩などにより、「妊活」という言葉が広く使われるようになりました。
妊活は排卵日付近に夫婦でタイミングを取ることだけではありません。妊娠しやすい身体づくりについて知識を付け、バランスの良い食事や適度な運動を心掛けることも含まれます。妊娠のためではありますが、実は夫婦で生活習慣を見直すきっかけにもなるのです。
妊娠期間どのぐらい?
期間 | 妊娠月 | 妊娠週 | 備考 |
妊娠初期 | 妊娠1ヶ月 | 0 | 最終月経がはじまった日 |
1 | |||
2 | 受精 | ||
3 | 着床 | ||
妊娠2ヶ月 | 4 | 早い人のつわりのの始まり | |
5 | 多くの人のつわりの始まり | ||
6 | |||
7 | |||
妊娠3ヶ月 | 8 | ||
9 | |||
10 | 早い人のつわりの終わり | ||
11 | |||
妊娠4ヶ月 | 12 | 多くの人のつわりの終わり | |
13 | |||
14 | |||
15 | |||
妊娠中期 | 妊娠5ヶ月 | 16 | |
17 | |||
18 | |||
19 | |||
妊娠6ヶ月 | 20 | ||
21 | |||
22 | 早産 | ||
23 | |||
妊娠7ヶ月 | 24 | ||
25 | |||
26 | |||
27 | |||
妊娠後期 | 妊娠8ヶ月 | 28 | |
29 | |||
30 | |||
31 | |||
妊娠9ヶ月 | 32 | ||
33 | |||
34 | |||
35 | |||
妊娠10ヶ月 | 36 | ||
37 | 正期産 | ||
38 | |||
39 | |||
妊娠11ヶ月 | 40 | ||
41 | |||
42 | 過期産 | ||
43 |
妊娠期間は約280日と言われますが、これは着床した日ではなく最終月経の開始日から数えます。理由は受精や着床のタイミングは特定しづらいためです。
着床したタイミングは既に妊娠3週目、多くの方のつわりがはじまるタイミングは4~5週目です。10~15週目で多くの方のつわりは終わりますが、出産直前まで続く方もいます。
出産時期は一般的に22~36週目までを早産、37~41週目までを正期産、42週以降を過期産と呼びます。
妊活期(妊娠前)
前述のとおり、妊活期は妊娠のための準備期間です。いつ妊娠しても元気な子供を産めるよう、夫婦で生活習慣を改善したり、運動して体力を付けたりする時期です。
妊活期には婦人科を受診する夫婦も多くいます。男女どちらも検査が受けられるクリニックで受診を行い、妊娠する上で問題がないかチェックしてもらいましょう。
妊娠初期
妊娠1~4ヵ月(0週~15週)を妊娠初期と言います。
受精・着床後に妊娠が成立すると、胸の張りや味覚の変化など身体に変化が現れます。
妊娠初期症状は風邪や生理前の症状によく似ていますが、安易に風邪薬や鎮痛剤を服用するのはやめましょう。
妊娠が疑われる症状がひとつでも現れたら、早めの受診をおすすめします。
妊娠中期
妊娠5~7ヵ月(16週~27週)を妊娠中期といい、母子ともに状態が安定してくることから「安定期」とも言われます。
この頃は胎盤が完成し、つわりなどの症状も落ち着いてきます。妊娠後期ほどお腹が大きくないので、外出にも良い時期です。
特に下半身がむくみやすくなるため、マッサージなどを行うと良いでしょう。
妊娠後期
妊娠8~10ヵ月(28~40週)を妊娠後期と言い、出産に向けたラストスパートの時期です。
大きくなったお腹からは胎動を感じ、張りを感じることもあります。張りがある場合には、無理をしないで休みましょう。また妊娠中期と同様、身体がむくみやすくなっています。
出血や痛みがある場合には、産院を受診しましょう。
産後
産後6~8週間を「産褥期」と言い、妊娠や出産で変化した体を戻す期間です。
出産で体力が低下しているため、しっかり睡眠をとり安静に過ごすことが大切です。
出産が終わったからと言って、すぐに妊娠前のように体を動かせるわけではありません。授乳以外の育児や家事は、パートナーや他の家族に協力してもらいましょう。
参考:日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会編:産婦人科診療ガイドライン 産科編2020
産後期はどれくらい?
上述のとおり、産後の中でも出産後6~8週間の「産褥期」という期間があります。
産褥期は、妊娠中に変化した身体を、妊娠前の状態に戻すための期間です。
妊娠期間は10月10日(280日)と言われますが、この期間に子宮の長さや幅は6倍に、重さは20倍に、容積は2,000~2,500倍に膨れ上がります。これによって、胃などの他の臓器も圧迫されているのです。
また分娩の際は骨盤が大きく開くため、骨や筋肉に負担がかかります。
上記の理由から、出産は交通事故で車に引かれるのと同じくらいのダメージだと言われています。
産後期の過ごし方
交通事故と同程度と言われるほどのダメージを負う出産。産後期は無理せずに適切に過ごすことで、身体を少しずつ回復させることが大切です。
出産後の入院期間が終わると、いよいよ赤ちゃんのお世話が始まります。授乳や夜泣きなど戸惑うことも多く、抱え込んでしまうと育児が負担に感じることもあります。
赤ちゃんが眠る時間は一緒に睡眠をとり、授乳以外の沐浴やおむつ替えは、なるべく家族にお願いしましょう。
産後期で注意すること
・水仕事
・目が疲れる行為
・激しい運動
・ダイエット
産後は身体が冷えやすいので、冷水によって血流が悪化し、回復が遅れる恐れがあります。水仕事はなるべくお湯で行いましょう。
目の酷使も禁物です。長時間のスマホは眼精疲労を起こし、身体にも負担をかけてしまいます。
体型を戻そうとダイエットする方もいますが、激しい運動や食事制限も良くありません。母乳を通して赤ちゃんに栄養を与えるためにも、しっかり食べましょう。
妊活は早いほうがいい?
「35歳を過ぎると妊娠しづらくなる」「高齢出産は流産や早産などのリスクが大きい」などと言われることがあるため、年齢が上がるにつれて妊娠への不安が募る方も多いのではないでしょうか。
ここでは「妊活は早い方がいい」と言われる理由について、年代別の妊娠確率などに触れながら解説していきます。
一周期の妊娠確率
年齢 | 妊娠確率(1周期) |
---|---|
20代 | 25~30% |
30~34歳 | 25~30% |
35~39歳 | 約18% |
40~44歳 | 約5% |
45歳 | 約1% |
※妊娠確率は健康上問題のない男女が避妊をせずに性交渉をした場合。
参考文献:M.Sara Rosenthal.The Fertility Sourcebook.Third Edition
生殖機能に問題がない男女が排卵日付近にタイミングを取った場合、一周期で妊娠する確率は平均20~25%と言われています。
一方で上記の表を見ると年代によってバラつきが大きく、年を重ねるごとに確率が低くなることが分かるでしょう。
34歳までの妊娠確率は25%~30%で20代と変わりはありませんが、35歳を過ぎると18%までガクっと下がります。
40歳~44歳では5%、45歳では1%とほぼ0に近い数字まで下降することが分かります。
年代別の妊娠確率
年代 | 妊娠確率※ |
20~24歳 | 86% |
25~29歳 | 78% |
30~34歳 | 63% |
35~39歳 | 52% |
40~44歳 | 36% |
45~49歳 | 5% |
50歳以上 | 0% |
※妊娠確率は健康上問題のない男女が避妊をせずに性交渉をした場合。
参考文献:M.Sara Rosenthal.The Fertility Sourcebook.Third Edition
上記の表は、更に細かく年代を分けた場合の妊娠確率を表しています。
20~24歳が86%と高く、最も妊娠しやすい年代であることが分かります。
25歳からは少しずつ下がり始め、50歳以上では0%になります。妊娠確率が下がる原因としては、女性の場合は卵子や卵細胞の老化、男性の場合は精液量の減少や運動率の低下などが挙げられます。
上記の表から、年齢を重ねるにつれて、自然に妊娠できる確率が低くなることが分かるでしょう。
妊活期で大事なこと
・栄養の取れるバランスの良い食事
・適度な運動
・標準的な体型の維持
・足りない栄養素はサプリメントで補う
まずは生活習慣を見直すことが何よりも大切です。
健康的で栄養の取れる食事や適度な運動を心掛け、標準的な体型を維持できるようにしましょう(できればBMI20.0~23.0前後)。
バランスの良い食事をとりながら、足りない栄養素はサプリメントで補うことで、必要な栄養素を無理なく摂取できます。
妊活中は、特に葉酸(ようさん)の摂取が重要と言われており、厚生労働省もサプリメントで葉酸を摂取することを推奨しているのです。
葉酸とは
葉酸はビタミンB群の一種で、遺伝子DNAの合成や細胞の分化に大きく関係する栄養素です。
ほうれん草などの野菜、レバーや納豆などに含まれます。
妊娠3ヵ月前から摂取することで、胎児の健康リスクが軽減できると言われています。
健康な赤ちゃんを産むには葉酸サプリの摂取はおすすめ?
妊娠3ヵ月までに1日400μgの葉酸を摂取することで、神経管閉鎖障害(妊娠初期におこる赤ちゃんの先天異常)の約70%の予防効果が見られることが分かっています。
食事だけで必要量を摂取するにはブロッコリー2株など結構なボリュームがあり、毎日摂取しつづけるのは容易ではありません。負担なく摂取するためにも、葉酸サプリがおすすめです。
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安全性 | GMP認定、安心安全マーク プラス(放射性物質検査済み)、無添加にこだわり |
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妊活で飲まない方がいい?市販の葉酸サプリ人気おすすめ16選
葉酸はいつ摂取する?妊娠前からが◎
葉酸は妊活中(妊娠前)からの摂取が大切です。
葉酸は妊娠4~7週の「器官形成期」に摂取することで、胎児の健康リスクを軽減する効果が得られます。
一方で、多くの女性が妊娠に気付くのは妊娠5週目です。つまり、葉酸が必要なのは妊娠に気付く前の時期。
妊娠に気付いてから摂取し始めても、必要な時期を過ぎていることが分かります。
日本産科婦人科学会では、妊娠3ヵ月前からの摂取が推奨されています。妊娠前からしっかりと必要な量の葉酸を摂取することで、必要な時期に十分な濃度にしておくことが可能です。
「そろそろ子どもを授かりたいな」「妊活を始めようかな」と思ったタイミングで、葉酸の摂取を始めるようにしましょう。
妊活期で注意することは?
妊活中は薬の服用に注意が必要です。妊娠すると風邪に似た症状が現れることがあるため、自己判断で市販薬を摂取せず病院を受診しましょう。
また喫煙者の方は禁煙を、吸わない方は受動喫煙に注意しましょう。タバコを吸う量が多いほど流産の確率が高くなると言われています。
タバコの他、アルコールやカフェインの過剰な摂取にも注意が必要です。アルコールは流産や死産の可能性を、カフェインの過剰摂取は低体重や将来的な健康リスクの可能性を高めると言われています。
妊活中でもノンアルやカフェインレスの飲料を選ぶようにしましょう。