湿疹
湿疹とは皮膚炎とも呼ばれ、皮膚の表層(表皮・真皮上層)に起こる炎症の総称です。
外からの刺激に反応して起こる「接触皮膚炎」が湿疹のなかでも多いです。はっきりとして原因がない湿疹もあります。
症状は、かゆみに加え、赤み、細かいブツブツ、小さな水疱などが混じり合ってみられます。
原因がわかれば、その物質との接触を避けます。ステロイド薬の外用薬は、原因が不明でも改善が期待できます。
薬疹
薬疹とは、薬の内服や注射によって皮膚や粘膜に生じる発疹です。
広範囲に生じることが多く、全身の場合もあります。
例外もあるため薬を飲み始めた時期や他の原因の有無などの確認が重要になります。
蕁麻疹
蚊に刺された後のように「ふくれた赤み、または淡いピンクの盛りあがった」ものを言い(膨疹:ぼうしん)、よく「みみず腫れ」と表現されるのが、典型的なじんましんです。
症状は、かゆみがとても強いです。
盛り上がりの形・大きさは様々です。
盛りあがりが数時間(長くても48時間)に跡形もなく消えてしまうのが特徴です。
消えた後に色を残したり、1週間以上続く場合、じんましん以外の病気を考える必要があります。
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎は、毛髪の生え際や額、耳の穴や鼻の周辺の皮膚、特に小鼻と唇の両端を結ぶ線上にできるしわ付近が赤くなります。更に脂っぽい皮がぽろぽろとむけて”こふきいも”状態になります。
頭皮が赤みを帯びて、多量の細かいフケが出て、痒みが強く感じられる場合もあります。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、生後3ヶ月前後から発症し、成長とともに症状は軽くなり、自然に軽快する事も多いと言われている病気です。
皮膚に激しいかゆみを伴う湿疹ができて、よくなったり、悪化を繰り返す疾患です。
最近はアトピー性皮膚炎の患者様が増えて、よくなっても成人になってから再発する場合もあります。
伝染性膿痂疹(とびひ)
伝染性膿痂疹(とびひ)は、虫刺され・湿疹などを引っかいた傷や、転んでできた擦り傷などがもととなり、細菌が表皮に感染することによって発症する疾患です。次々に周囲へ「飛び火」することから「とびひ」と呼ばれるようになりました。
主な原因菌は、黄色ブドウ球菌とA群溶血性連鎖球菌です。接触により容易に感染します。
伝染性軟属腫(水いぼ)
伝染性軟属腫(水いぼ)は、伝染性のウイルスによる皮膚疾患です。子どもに多く見られ、直径2mmから10mmの小さな肌色のぶつぶつが小児の体やまれに顔にも生じます。
数は徐々に増えていき、ときには数百個にもなることがあります。
尋常性ざそう(にきび)
尋常性ざそう(にきび)は、皮脂が毛穴の中にたまることから始まる慢性的な皮膚の炎症です。
小さな発疹ができます。やがて炎症が起きて赤みが強くなったり、膿をもったりします。
皮脂分泌の増加、毛穴の閉塞により、毛穴の中でアクネ菌が増えることで悪化します。
尋常性ざそうは2種類あり、思春期にでるタイプと成人期以降にでるタイプがあります。
思春期にでるタイプは、額やこめかみ頬の部位に出る傾向があります。
成人期以降にでるタイプは、口の周りや顎の部分に出る傾向があります。
原因は2種類とも性ホルモンの影響ですが、不規則な生活や食事、誤ったスキンケア方法が原因や悪化の因子になります。発症の男女差はほとんどありません。生活習慣の見直しと適切なスキンケアで改善をはかり、外用薬や内服薬で治療します。
白癬(みずむし)
白癬(みずむし)は、白癬菌というカビの一種が皮膚の角質層に寄生し、表面の角質層にあるケラチンという物質を栄養にして、繁殖を繰り返している病気です。
高温・多湿と弱酸性の環境を好む白癬菌にとって靴の中は汗で蒸れていて最適条件となっているため、足の裏や足の指の間にできやすいです。
水虫による皮膚表面の小さな傷から細菌感染を起こし、重症化することもありますので注意が必要です。
陥入爪(まき爪)
巻き爪は、爪が湾曲し、皮膚に食い込んでいる状態です。主に足の親指の爪に見られます。
更に悪化すると、皮膚に食い込んで痛みや炎症を起こした状態の陥入爪(かんにゅうそう)になります。
陥入爪は、歩行できない程の痛みを伴うこともあり、悪化する前に適切な処置が必要ですのですぐに受診しましょう。
日本人の10人に1人は「巻き爪」に悩まされていると言われています。
熱傷(やけど)
熱傷は深さによって4つに分けられ、Ⅰ度熱傷・浅達性Ⅱ度熱傷・深達性Ⅱ度熱傷・Ⅲ度熱傷があります。深さによって症状も違います。
Ⅰ度熱傷は、表皮(皮膚の表面)までの損傷です。症状は皮膚が赤くなり、ひりひりした痛みを伴います。
Ⅱ度熱傷は、真皮(表皮の下の皮膚)に達する熱傷です。症状は水疱ができ強い痛みを伴います。
Ⅲ度熱傷は皮膚が全て損傷された状態です。神経まで焼けてしまうため痛みを感じません。
一見通常の皮膚と変わりなく見えることもあります。痛くないから軽いと判断せず、早めに受診していただくことが重要です。受傷して1週間くらいは、深さの判別が困難な場合もあります。
外傷
外傷(けが)と言っても、その内容はすり傷・切り傷から、腱や骨まで達しているものまで、さまざまです。
けがを扱う診療科もさまざまで、整形外科や形成外科、一般外科など多岐にわたります。
皮膚表面の傷をきれいに治す専門科に関して言えば皮膚科、あるいは形成外科となります。
傷が深くて腱や骨、関節などが損傷している可能性がある場合には、整形外科となります。
何科を受診したらいいか迷った場合は、医療機関に連絡して状況、症状を伝えて、対応してもらえるかどうかを相談しましょう。
当クリニックでは、主に皮膚の外傷を診察いたします。
鶏目・胼胝 (たこ・魚の目)
鶏眼(魚の目)は、円形の皮膚の硬い角質の塊のことで、足の裏や指などにできます。
同じ部位に繰り返し刺激が加わることで、角質が厚く芯のようになります。症状は芯が神経を圧迫して痛みを生じます。
胼胝(たこ)は、慢性の刺激を受けて角質層が厚くなることで、足の裏以外にも
生活習慣や職業やその人の癖などにより、身体のあちこちにできます。
症状(圧痛)は、無いことが多いです。
口唇ヘルペス
口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウィルスが原因で生じるくちびるやその周囲に小さな水ぶくれができる病気です。
単純ヘルペスウィルスは、直接接触だけでなく、ウィルスがついたタオルやグラスなどを介しても感染するほど、感染力が強いです。
帯状疱疹
帯状疱疹は、身体の中に潜んでいたヘルペスウィルスの一種、水痘・帯状疱疹ウィルスによって生じる病気です。赤い斑点と小さな水ぶくれが神経に沿って帯状にあらわれます。
症状は、身体の左右どちらか一方に、ピリピリと刺すような痛みがあります。
湿疹
湿疹とは皮膚炎とも呼ばれ、皮膚の表層(表皮・真皮上層)に起こる炎症の総称です。
外からの刺激に反応して起こる「接触皮膚炎」が湿疹のなかでも多いです。はっきりとして原因がない湿疹もあります。
症状は、かゆみに加え、赤み、細かいブツブツ、小さな水疱などが混じり合ってみられます。
原因がわかれば、その物質との接触を避けます。ステロイド薬の外用薬は、原因が不明でも改善が期待できます。
薬疹
薬疹とは、薬の内服や注射によって皮膚や粘膜に生じる発疹です。
広範囲に生じることが多く、全身の場合もあります。
例外もあるため薬を飲み始めた時期や他の原因の有無などの確認が重要になります。
蕁麻疹
蚊に刺された後のように「ふくれた赤み、または淡いピンクの盛りあがった」ものを言い(膨疹:ぼうしん)、よく「みみず腫れ」と表現されるのが、典型的なじんましんです。
症状は、かゆみがとても強いです。
盛り上がりの形・大きさは様々です。
盛りあがりが数時間(長くても48時間)に跡形もなく消えてしまうのが特徴です。
消えた後に色を残したり、1週間以上続く場合、じんましん以外の病気を考える必要があります。
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎は、毛髪の生え際や額、耳の穴や鼻の周辺の皮膚、特に小鼻と唇の両端を結ぶ線上にできるしわ付近が赤くなります。更に脂っぽい皮がぽろぽろとむけて”こふきいも”状態になります。
頭皮が赤みを帯びて、多量の細かいフケが出て、痒みが強く感じられる場合もあります。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、生後3ヶ月前後から発症し、成長とともに症状は軽くなり、自然に軽快する事も多いと言われている病気です。
皮膚に激しいかゆみを伴う湿疹ができて、よくなったり、悪化を繰り返す疾患です。
最近はアトピー性皮膚炎の患者様が増えて、よくなっても成人になってから再発する場合もあります。
接触性皮膚炎
接触性皮膚炎は、物質が皮膚に触れることで、刺激やアレルギー反応となって炎症を起こす疾患です。「かぶれ」とも呼ばれます。基本的には原因物質が触れた部分に症状が現れます。
症状はさまざまで湿疹や赤み、かゆみ、水ぶくれや腫れなどがあります。
伝染性膿痂疹(とびひ)
伝染性膿痂疹(とびひ)は、虫刺され・湿疹などを引っかいた傷や、転んでできた擦り傷などがもととなり、細菌が表皮に感染することによって発症する疾患です。次々に周囲へ「飛び火」することから「とびひ」と呼ばれるようになりました。
主な原因菌は、黄色ブドウ球菌とA群溶血性連鎖球菌です。接触により容易に感染します。
伝染性軟属腫(水いぼ)
伝染性軟属腫(水いぼ)は、伝染性のウイルスによる皮膚疾患です。子どもに多く見られ、直径2mmから10mmの小さな肌色のぶつぶつが小児の体やまれに顔にも生じます。
数は徐々に増えていき、ときには数百個にもなることがあります。
尋常性ざそう(にきび)
尋常性ざそう(にきび)は、皮脂が毛穴の中にたまることから始まる慢性的な皮膚の炎症です。
小さな発疹ができます。やがて炎症が起きて赤みが強くなったり、膿をもったりします。
皮脂分泌の増加、毛穴の閉塞により、毛穴の中でアクネ菌が増えることで悪化します。
尋常性ざそうは2種類あり、思春期にでるタイプと成人期以降にでるタイプがあります。
思春期にでるタイプは、額やこめかみ頬の部位に出る傾向があります。
成人期以降にでるタイプは、口の周りや顎の部分に出る傾向があります。
原因は2種類とも性ホルモンの影響ですが、不規則な生活や食事、誤ったスキンケア方法が原因や悪化の因子になります。発症の男女差はほとんどありません。生活習慣の見直しと適切なスキンケアで改善をはかり、外用薬や内服薬で治療します。
白癬(みずむし)
白癬(みずむし)は、白癬菌というカビの一種が皮膚の角質層に寄生し、表面の角質層にあるケラチンという物質を栄養にして、繁殖を繰り返している病気です。
高温・多湿と弱酸性の環境を好む白癬菌にとって靴の中は汗で蒸れていて最適条件となっているため、足の裏や足の指の間にできやすいです。
水虫による皮膚表面の小さな傷から細菌感染を起こし、重症化することもありますので注意が必要です。
陥入爪(まき爪)
巻き爪は、爪が湾曲し、皮膚に食い込んでいる状態です。主に足の親指の爪に見られます。
更に悪化すると、皮膚に食い込んで痛みや炎症を起こした状態の陥入爪(かんにゅうそう)になります。
陥入爪は、歩行できない程の痛みを伴うこともあり、悪化する前に適切な処置が必要ですのですぐに受診しましょう。
日本人の10人に1人は「巻き爪」に悩まされていると言われています。
熱傷(やけど)
熱傷は深さによって4つに分けられ、Ⅰ度熱傷・浅達性Ⅱ度熱傷・深達性Ⅱ度熱傷・Ⅲ度熱傷があります。深さによって症状も違います。
Ⅰ度熱傷は、表皮(皮膚の表面)までの損傷です。症状は皮膚が赤くなり、ひりひりした痛みを伴います。
Ⅱ度熱傷は、真皮(表皮の下の皮膚)に達する熱傷です。症状は水疱ができ強い痛みを伴います。
Ⅲ度熱傷は皮膚が全て損傷された状態です。神経まで焼けてしまうため痛みを感じません。
一見通常の皮膚と変わりなく見えることもあります。痛くないから軽いと判断せず、早めに受診していただくことが重要です。受傷して1週間くらいは、深さの判別が困難な場合もあります。
外傷
外傷(けが)と言っても、その内容はすり傷・切り傷から、腱や骨まで達しているものまで、さまざまです。
けがを扱う診療科もさまざまで、整形外科や形成外科、一般外科など多岐にわたります。
皮膚表面の傷をきれいに治す専門科に関して言えば皮膚科、あるいは形成外科となります。
傷が深くて腱や骨、関節などが損傷している可能性がある場合には、整形外科となります。
何科を受診したらいいか迷った場合は、医療機関に連絡して状況、症状を伝えて、対応してもらえるかどうかを相談しましょう。
当クリニックでは、主に皮膚の外傷を診察いたします。
(たこ・魚の目)
鶏目・胼胝 (たこ・魚の目)
鶏眼(魚の目)は、円形の皮膚の硬い角質の塊のことで、足の裏や指などにできます。
同じ部位に繰り返し刺激が加わることで、角質が厚く芯のようになります。症状は芯が神経を圧迫して痛みを生じます。
胼胝(たこ)は、慢性の刺激を受けて角質層が厚くなることで、足の裏以外にも
生活習慣や職業やその人の癖などにより、身体のあちこちにできます。
症状(圧痛)は、無いことが多いです。
口唇ヘルペス
口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウィルスが原因で生じるくちびるやその周囲に小さな水ぶくれができる病気です。
単純ヘルペスウィルスは、直接接触だけでなく、ウィルスがついたタオルやグラスなどを介しても感染するほど、感染力が強いです。
帯状疱疹
帯状疱疹は、身体の中に潜んでいたヘルペスウィルスの一種、水痘・帯状疱疹ウィルスによって生じる病気です。赤い斑点と小さな水ぶくれが神経に沿って帯状にあらわれます。
症状は、身体の左右どちらか一方に、ピリピリと刺すような痛みがあります。